高学年になって
2019年4月。
記事では3年生のまま止まっていますが、 長女さんはとうとう高学年になりました。
かなり間は開いてしまいましたが、今思うことを綴っていきます。
たどりついた小学校生活

私たち親子は、不登校になってから『学校復帰』を目標に過ごしてきました。
私たちにとっての『学校復帰』というのは、平日5日間を毎日登校・全ての時間割を過ごすことです。
思い切って学校に行かない選択をし、
そこから校門まで行く、保健室に行く、教室にちょっとだけ行く・・・・
少しずつ段階を踏んで学校に戻る努力を続けてきました。
ある日突然魔法がかかったように
・・・ 憑き物が落ちたように
・・・ さとりを開いたように・
・・・
「学校行ってきます!楽しみ~♪」
と元気に登校する日は
・・・・ やってきませんでした。
うちの場合かなり長い時間をかけて今に至っています。
これまでをざっと振り返ると
1年生:
いやいや登校しそれでも皆と同じように学校生活を送る。
しかし3学期インフルエンザ明けから学校に行けなくなる
2年生:
先生と合わず、ほぼ1年間学校をお休み
終わりにさしかかった頃から校門まで学校に行ってみる、通級への申込み
3年生:
通級と朝登校と午前中授業に出てみる、週に1度給食
4年生:
通級+午前中登校+週に1度6時間目までいられるようになる、、、
しかし2学期から疲れ果てる。
ほぼ登校できず→通級すら通えなくなりそうになる。
なんとか持ち直し、また週の通級のみ登校する
5年生:
今に至る 通級と午前中少し授業に出る+4時間目までならいられる。
週に2度はお休み
こんな感じです。
3年生後半~4年生の2学期途中までは6時間目まで参加することができたり、
放課後の活動にも参加することができたり調子がよかったです。
(お?このままフルに学校復帰できるのでは?)と思った時期もありました。
しかし、やはり2学期も終わりに差しかかるころ一気に疲れが噴出したのか、
また登校すらできない日々がやってきました。
4年生のバテバテ期に直面しやはり長女さんにとっての学校がいかに辛く、
大変な場所なんだということを突き付けられました。
そこでようやくわかったのです。
あぁ、そうか。 みんなと同じ学校生活は、ハードすぎるんだと。
少人数での集団生活ならギリギリ送ることができる。
でも30人を超える集団の中で毎日何時間も過ごすことは、
長女さんには過酷すぎるんだなと。
当然、 違う居場所も提案しました。
不登校初期のザ・低学年の頃とは違い、
お金も時間もかかるけどフリースクールもあるよ!と。
でも、長女さんは今の先生達と友達が大好きなのでここで過ごしたい!と。
ど・・・どうしたいんじゃァ!と思いました。本当に。
では、どうするのか?
どうしていったらいいのか?
答えは単純で、 長女さんができるだけやる。
つまり 本人のペースで学校生活を続ける。
これに尽きます。
長女さんのペースで 朝だけ登校する、午前中までやる、通級だけ行く、最後までやる。 どれでもいいです。
結局のところ今も『学校復帰』には至っていません。
おそらく『学校復帰』にはこれからも至らないでしょう。 でも、それでいいんだと思います。
自分のペースで学校生活を送ることが私たちの小学校生活なんでしょう。
長女さんのような生き辛い子は、
学校など集団生活ににどれだけ長くいるという量よりも、
環境調整をしてやって 少人数のクラス(通級)で自分の(これならできそうだな、
楽しそうだな)と思えるような授業に参加し、
これならできる!という質を高めていくほうが、後々の成長につながって行くようです。
もちろん、だから辛い事はやらなくてもいいということにはならないし、
できそうなときはやる、やってみる。
でも挑戦してダメだった時は決して無理をしない。
別な方法を考えたり、時間を空けてやってみるそれも必要です。
甘やかしているように見えるかもしれないし、
ジレンマを感じることが多々ありますが
無理無茶をしながら学校に通って、
身体を壊して (自分ってやっぱりダメだ・・・・絶望だ・・・)
そう思うより何倍もいいでしょう。
幸い、学校も長女さんをとても理解して受け入れてもらえており、
家庭・学校協力して見守っていくことができる状態にあります。
なので、このまま長女さんのペースで少しずつ進んでいくことが
長女さんにとってとても大切で必要なことなんでしょう。
未来に目を向けたときに
これが長女さんの小学校生活だ!
と分かったと同時に、ほかの子たちと比べてどうなのか、これから先にどうなって行くのか・・・。
大きな不安があるのは確かです。
学力の低下や、集団活動での社会的経験の乏しさ、体力のなさ・・・・・
もう・・・
心配は底なしです。
塾にバリバリ通ってクラスの中心的役割を果たす子の話なんかを聞くと、
ひぇ~すごいなぁ~と思ったりもします。
周りの子の成長がチーターだとすれば、 うちの子はリクガメでしょうか。
チーターは可愛いし、凛々しいし、すごいけど、リクガメは長生きです。丈夫です。
だからきっと、自分のいいところを伸ばして、
長女さんなりの成長をしていくんだと思うようにしています。
なるようにしかならないけど、きっと長女さんの未来は明るくて楽しい毎日が待っている。
そう信じるようにしています。
2019年4月 雑感
こうして振り返ってみると、
私はみんなと同じでいて欲しかった・いて欲しいんですね。
また長女さんが平日フルに学校に行って、
「今日ね~大変だったんだよ~」
「また友達にこんなこと頼まれちゃったんだよ~」
「委員長になっちゃったよ~」
「先生が私にお願いするんだよ~」
なーーんてことになるかもしれない!
そうなったらすごいなぁなんて思っていました。
だけど、実際にそんな長女さんを想像してみると、
もうそれは長女さんではないんです。
優しくて、気が弱くて、泣き虫で、
あっちこっち繊細で、音が苦手で、 そそっかしくて
・・・・でもいつもニコニコしてて
・・・ あ・・・しっくり、これこれ。
今の子どもの状態を 理解するというか、
納得するというか、あきらめるというか・・・。
この3つの言葉のちょっとずつを混ぜ合わせた気持ちです。
きっとこれが受け入れるとか受け止めるってことなのかもなぁ。
そんな風に思っています。 心配は尽きませんが、これからの長女さんの成長をゆっくり見守っていきます。
大変だけど。
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