遊戯療法(プレイセラピー)ってなんだ?
不登校として相談を受ける中でスクールカウンセラーの先生に薦められたことがあります。
それは心理療法の一つである、遊戯療法(プレイセラピー)です。
そもそも、どうして娘が薦められたかと言うと、
・言いたいことがうまく言えない。(NOと言えない)
・いつもニコニコしている(困っているときも)
・不安が強い
・繊細
・母子分離不安が強い
このような状態も不登校に関係しているかもしれないけど、この子の困ってる感の緩和に役に立つのでは?
との理由からです。
遊戯療法(プレイセラピー)ってどんなことをするの?
専門のカウンセラーの方と色んなおもちゃのお部屋で45分間、安心して子供主体で遊ぶ。
カウンセラーの方は指示することなく、対象の子供が自主的に遊ぶことに合わせて遊んでくださいます。
その様子を観察して子供の状態を分析したりしてくださいます。
詳しい情報は こちら

リンク 元 ダイレクトコミュニケーション能力,話し方教室様
遊戯療法(プレイセラピー)の効果
心の安定と発達のお手伝い、コミュニケーション力の改善、があると色々なサイトに記載してあります。
実際、スクールカウンセラーの先生も相談室の方もそういう効果がありますよ。
と教えてくださいました。
難しいことがなさそう、そして自治体で受けられるので費用がかからないことも、
実施するのにあたっての決め手になりました。
スクールカウンセラーにオススメされてから、すぐに自治体で行っている教育相談に問い合わせをして不登校と併せて相談しました。
とても混んでいて、相談自体は電話をしてから2週間、セラピーは2か月先の予約になりました。
セラピーの実施前には、子供の状態に合わせて・若い人かベテラン、男女のどちらが合いそうですか?とのことで、
娘はお姉さんがいい!とのことで、カウンセラーの先生は女性にしてもらいました。
実際にやってみてどうだったか?
実際にやってみる
以下は、カウンセラーの話から(私は一緒にいることができないので)の様子です。
実施は2週間に1回の頻度です。(予約状況により変化あり)
・初回~3回目くらいまで
ただ、座ったり立ってみたり。
カウンセラーの先生ともじもじしているだけだったようです。
本人は
”たのしかったー!”
との感想。
しかし、カウンセラーの所見では
・あまり自主的に遊ぶことができていませんでしたので、本人の楽しかったという感想にとても驚いています。
・・・そうですか。
人見知り、場所見知りが影響してなのか、楽しく遊ぶというよりは様子をうかがっていたようです。
・4~8回目くらいまで
だんだんとカウンセラーに慣れてきて、おもちゃで遊ぶことができるようになってきたそうです。
しかし、おもちゃでの遊び方が、
☆電車がくっつく、離れるを繰り返す。
☆マグネットのダーツを盤のところまでいって、くっつく、離れるを繰り返す。
☆ぬいぐるみや、ドール遊びをするものの
”この子はママがいないんだよ~”
”ママは死んじゃったの~”
”ママがいなくなったけど、また会えたんだよ~”
などの遊びばかりだったようです。
ママと離れることの不安、葛藤を表現しているようだとの所見をもらいました。
・9~12回目くらいまで(現在も継続中)
☆おもちゃ本来の遊びをすることができる。
☆ボードゲームなど社会性のあるおもちゃで遊ぶことができるようになる。
☆ごっこ遊びでも、楽しいことは言葉で表現できるけど、困難なこと、辛いことをを一切表現しない。
この頃、おもちゃ本来の自然な遊びをすることができるようになったそうです。
しかし、楽しいことは言葉で表現できるものの、
たとえば、電車で坂を作って電車が上がって行く際、
”これはどういう気持ち?”と尋ねると、本来なら”しんどい””疲れる””大変”などの言葉がでてくるところ、
うちの娘は、
”うぇーん!!” ”わぁ!”
など、擬音語でしか表現できていません。とのことでした。
また、困っていることもニコニコしているため、
本当に困っていることを表現できない、それが処世術になっているようですね
との事も指摘されました。
普段、自己主張が弱く周りに流されて自分のしたいこと、言いたいことが言えない娘にとって、
自分が主導権を握って遊びを45分する。
これは大変彼女にとって大切なことだと思っています。
まとめ やってみてどうだったか?
劇的に変化があるわけではないので、これはすごいです!!!
と言ったことは明言できませんが、
少しずつですが、自分を表現することができるようになった気がします。
言い返すことや、怒ってこちらに食ってかかるという事が皆無だったわが子が徐々に
”そんなこと言ってないよ!!(怒)”
“パパには言ってない!”
みたいなことを言うと感動すらしました。
一番大きいなと思ったのが、ごっこ遊びができるようになったことでしょうか。
小さいころからごっこ遊びがあまり得意ではありませんでした。
というか、普段から集中力が散漫なのでどうしても気持があっちに行ったりこっちに行ったり。
そしてごっこの役割も感情もいまいちわからなかったようで、微妙な顔でちょっとだけゴッコ遊びをやるようでしたが、
プレイセラピーを始めて、ごっこ遊びやお人形遊びがとても上手になりました。
今はもう夢中でやっています。
しかし、自分の困ってること、不安なこと、ネガティブな感情を言葉として表現することはまだ苦手なようで、
プレイセラピーと平行して感情を言葉に置き換えて表現するようなことを一緒にやってもらっています。
通常12回程度だそうですが、うちの場合もう少し様子を見て継続していくつもりです。
自治体や、利用できるチャンスがあれば小さいうちにぜひやってもいいんじゃないかなぁと思います。
コメント