受診日当日
とうとう受診する日がやってきました。
長女を連れて受診です。
今までの発達検査では(WISC-Ⅳ、Ⅲ)
脳の働きの凸凹を調べてもらいましたが、
今回は感覚・運動機能の凸凹を診てもらうことが目的です。
わが子は、発達の凸凹以外に苦手なことが沢山あります。
大きな音だったり、不器用だったり、じっとしていることが苦手だったり。
予約時、煮詰まっていた私は何かわかることがないかと必死になっていました。
何かつかめることがあればと、
ひょんなことから教えてもらった病院と検査内容・・・。
一体どうなることやら。
ハッピーに生きていく
病院に到着して、すぐに診察室に呼ばれました。
優しそうな年配の女医さんでした。
私は、不登校のこと、繊細なこと、発達検査の結果を必死に説明しました。
先生は優しそうに頷きながら検査結果に目を通していました。
そして、
”おかあさん、
この子はいい所がたくさんありますね。
感覚や触覚に過敏さがあると、皆ができることが難しかったりします。
別予約になりますが、ここではそれを調べることができます。
苦手を詳しく調べていいところを伸ばして行きましょう。
苦手を避けて生きていくことは難しいです。
だから苦手は少しずつ慣れるようにサポートしていきましょう。
うん、こんなにいいところがあるんだもの!
ハッピーに生きていけるようにしなきゃ勿体ないじゃない!
ねぇ?おかあさん!”
先生は優しく、力強くおっしゃってくださいました。
ハッピー・・?
幸せに生きていく
ハッピーに生きる?
私、目からウロコでした。
というか、そんなこと考えたことがありませんでした。
苦手を克服して、自分で生きていけるようになる。
みんなができてることを少しずつできるようになって行く。
それが私とわが子の目標でした。
もうかれこれ1年以上学校に行けなくなって、毎日必死に朝・登校だけして。
日常でも苦手なことが沢山あって。
ドライヤーの音も風も苦手で、いつも髪の毛モチャモチャで。
買い物なんて、見るもの聞くもの多すぎて何考えていいかわからなくなっちゃってグッタリで。
バスや電車も人の多さと騒音で乗るだけでヘトヘトになっちゃって。
書くのも苦手、じっとしてるのも苦手。
他にも大変なことがたくさんあって。
何でもないことが大変な事のわが子がこの先どうなっていくのか・・・。
毎日そんなことばっかり心配してました。
(今もですけどね?)
できないことを何とかしようとすることに必死で、
できてることを伸ばして、そして幸せに生きていけるようにするなんて。
まして”ハッピーに”なんて頭に上ったこともありませんでした。
幸せに?
幸せになれるの?
・・・わが子、幸せに生きていけるんだ!
そうか、ハッピーか!
困ってることがあってもハッピーになれるんだ!
・・・そうか・・・ハッピーになれるんだ・・・(落涙)
先生の一言が一瞬で私の世界を開いてくれました。
みえちゃった希望の光。
何か、本当にこの言葉に救われました。
先生の言葉だけで、来た価値があると本当に思いました。
再度予約が必要それでも大きな収穫
そんな話をして、いざ検査・・・かと思いきやこの日はここまで。
改めて発達外来の予約をしてそこで必要と判断されて始めて、
運動機能検査、感覚統合療法が可能になるとのことでした。
また予約が必要で2週間先になってしまいましたが。
心は晴れやかでした。
希望を持って次の予約を待つ。そんな日でした。
まとめ:信頼できる医師に巡り合うこと
今まで、病院にも相談室に沢山の方に巡り合ってそれぞれに素敵な方から学んだつもりでいました。
しかしここまで子供を肯定し、未来に向かって一緒に歩んでいけば幸せが待っている。
そんな風に言ってくださる医師に巡り合えたことは本当に私自身幸福なことでした。
そして、こんなにも心のありようが変わることに、感動しました。
そういった意味で、納得し信頼できる医師に巡り合う重要性を感じもしました。
もしも日々の生活に行き詰まり、八方ふさがりになってしまった時、
一から説明し、また新たに信頼関係を築いていく手間はかかってしまいますが
改めて新しい扉を見つける意味でも別の病院の医師あるいは相談先を訪ねてみるのも、
決して無駄ではないのかもしれません。
コメント